海外研修参加:MSIアプローチ
- 2015.12.21
こんにちは!! わしざわ整形外科スポーツ整形外科リハビリテーション科、理学療法士の川上です。
この度10月1日~4日の4日間に渡り,海外の理学療法研修会に理学療法士の中村と共に参加してまいりました。昨年に継ぐ、2度目の参加となりました。
場所はアメリカ、ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学で開催されました。セントルイスはアメリカ産ビール「バドワイザー」の本社ビルや大リーグの「セントルイス・カージナルス」のスタジアムを構える、とてものどかな街です。
講師の先生は、アメリカの理学療法士、シャーリー・サーマン先生というお方で、この道50年以上のキャリアをお持ちの日本でも大変有名な先生です。この先生の教えを請いに、7ヶ国21地域から60名の理学療法士が集結しました。
今回の研修会は、【MSIアプローチ~腰から下肢~】というテーマでした。MSI(運動機能障害症候群)に対するアプローチとして、現地の腰痛や膝痛をお持ちの患者さんに対し、どうすると痛むのか?どうすれば痛みがひくのか?こう座ればいいじゃないか?こう歩けば…など、講師の先生含め、参加者同士であれこれと意見を出し合い、患者さんの身体を検査し、それを主に運動療法や生活指導、動作指導を行うことで解決を目指しました。
アメリカでは、理学療法士は「メスをもたない整形外科医」と呼ばれているそうです。私たち理学療法士は患者さんの身体のなかを直接見て、切ったり縫ったりつないだりすることはできません。痛みのある姿勢や動作を観察し、どこに問題があるかを判断し、痛くて困っていらっしゃる日常生活やお仕事をよりよくしていくことを目指します。
今回の研修会ではその解決手法について多様なバリエーションを学ぶことができました。当院へいらしていただいた患者さんに、この知識や技術を還元できるよう努力してまいりたいと思います。