外反母趾のテーピング
- 2020.08.07
こんにちは!足立区竹の塚にあるわしざわ整形外科 スポーツ整形外科リハビリテーション科、理学療法士の河邉です。
今回は、外反母趾のテーピングを紹介します。
外反母趾とは足の母趾が小趾側に曲がって変形してしまった状態のことを言います。(図1)
原因として、ハイヒールなどのシューズによる圧迫、スポーツでは新体操やクラシックバレエ、ジャズダンサーなどに見られ、また扁平測から外反母趾を併発する場合や過度に足を内側にねじってしまうような動き(歩いている時など)が母趾にストレスがかかることで変形が生じます。1)2) 変形が強くなると痛みが生じたり、母趾の足を支える力が低下したりします。 3)
テーピングを巻き、母趾の向きをかえることでストレスを抑えられ、外反母趾の症状が軽減することがあります。痛みで困っている方は是非試してみて下さい。
それではやり方を説明します。
必要なもの
- 非伸縮テーピング 38mm幅
1:非伸縮性テーピングを足の甲の中央部に内側に半周巻きます。(図2 – ①)
2:テーピングの幅を半分に切り母趾の付け根に一周巻きます。(図2 – ②)
※血流が止まらないように、テーピングは引っ張らずに巻きましょう。
3:母趾を示趾から手で離し、幅を半分に切ったテーピングを、母趾に巻いたテーピンから足の甲に巻いたテーピングへ向けて少し引っ張りながら、貼ります。(図3)
4:母趾と足の甲に、再度テーピングを巻きます。(図4)
※血流が止まらないように、テーピングは引っ張らずに巻きましょう。
- 少し歩き、違和感や痛みがないか確かめましょう。
注意点
- テーピングをつけているとかぶれてしまうことがあります。痒み、痛みの出た場合はすぐに剝がしましょう。皮膚が赤くなったり、水ぶくれができたりした場合も、すぐに剥がしてください。
- 歩いていて、違和感がある場合はすぐに剥がしてください。
- テーピングをつけても痛みが減らない、あるいは痛みが強くなる場合には、医療機関の受診をおすすめします。
参考文献
- 園部俊晴:足部・足関節疾患に対するテーピング活用方法. 理学療法ジャーナル2009; 26(11): 1341-1355.
- Antije Huter-Becker, Mechthild Dolken:静的症候群と機能障害 足の静力学的変化. 守安健児,松尾慎 : 整形外科における理学療法. pp. 285, 株式会社ガイアブックス, 東京, 2014.
- Peter Brukner, Karim Khan:足部の痛み. 籾山日出樹, 赤坂清和, 他: 臨床スポーツ医学, 第一版. pp. 647-648, 医学映像教育センター, 東京, 2011.
- Nadia Lotfy Radwan:Conventional Tape versus Kinesiotape for Hallux Valgus Correction. International Journal of Medical Research & Health Sciences 2017; 6(1): 71-78.
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