腰痛、膝痛の原因は、靴かも?~足の形と正しい靴の選び方・履き方~

  • 2022.02.12

こんにちは。

足立区竹の塚あるわしざわ整形外科スポーツ整形外科リハビリテーション科、理学療法士の大木です。

普段の生活の中で、新しい靴を買ったけど足が痛い靴が足に合わないなど、そんな悩みはありませんか?そこで今回は、足の形の種類とそれに合わせた靴の選び方履き方について紹介したいと思います。

靴のサイズや形、立ち方・歩き方の癖などは人それぞれ異なると思います。その為、自分の足にあった靴を履いていない中で、立ち仕事や現場仕事、スポーツなど長い時間にわたり履き続けていると体に負担がかかり、足に痛みや違和感のみでなく、腰痛や膝痛を引き起こす原因になる可能性があります。なかでも、足の指先や付け根、土踏まず、くるぶしが特に痛みが出やすいと言われています。

例えば・・・

歩く反動で、靴のつま先に当たった足の指や付け根が痛む。

立っていると段々痛くなる。

これらの悩みを引き起こしている原因は、靴にあるかもしれません。また、靴のサイズが大きい場合、くるぶしと靴の間に微妙な隙間が生まれ、歩くたびに擦れて痛くなるリスクがあります。 これを機に今の靴が自分の足に合っているか、今後の靴選びの参考などにしていただければと思います。

【靴の選び方】

①自分の足の形を知る。

Aエジプト型

多くの日本人が分類されると言われているエジプト型は、親指が一番長いのが大きな特徴です。重心が外側に傾きやすいため、小指にトラブルを抱える人も少なくありません。そのエジプト型の足の形には、親指が靴の中で圧迫されにくく先が丸みのある靴がいいでしょう。

B:ギリシャ型

人差し指が親指より長い形をギリシャ型と呼びます。人差し指が突き出ている状態なので、小さい靴を選んでしまうと、人差し指が曲がった状態になる為、足のトラブルの原因につながります。その為、全体的に余裕のある靴を選ぶのがいいでしょう。

C:スクエア型

日本人の足の形として非常に稀なスクエア型では、足幅が広くすべての指が横一列に揃い、長さがほぼ同じくらいという特徴が見られます。足のトラブルを避けるためには小指が当たらない靴選びが重要です。特にスクエア型と相性がいいのは、全体的につま先のカーブが変わらず、四角い形になっている靴がよいでしょう。

②サイズ、足幅を合わせる。

③つま先部分がある程度曲がる靴

 ※靴全体が柔らかいものは逆に疲れやすい為、踵が硬くつま先はある程度曲がるもの)

④つま先をトントンして、踵が1cm(指1本)程余裕のあるもの

以上4つのポイントを参考にして、自分の足にあった靴を選びましょう!!

【靴の履き方】

①靴紐は、脱ぐ時に緩め、履いたら締めましょう!!

靴紐を緩いままで履くことにより土踏まずが潰れ、扁平足になる可能性があります。

②踵は踏まないようにしましょう!!

踵を踏むという行為は、踵の安定性を保持するという靴の機能を無にしてしまいます。多くの靴は一回でも踏むと靴の機能を失ってしまいます。

最後に・・・

靴が足に及ぼす影響について説明したいと思います。日本人は、本来足のサイズより大きい靴を履くと言われています。高齢者を対象に、『何を一番重要視して靴を選ぶかと言う調査結果では、『着脱がしやすい』が一番に上がります。つまり、着脱のしやすい大き目の靴を選んでしまいます。

一方、子供の靴についても、成長を見越して大きいサイズの靴を選んでいる事が多いと思います。大きなサイズの靴を履いている事で、靴の中で足がずれるのを防ごうとし、踏ん張ります。踏ん張るという事は足の指を曲げている状態になります。その様になると、地面に力を伝える働きが弱くなります。さらに、蹴り出し時に親指が引っ掛かるようになり、巻き爪外反母趾を呈するようになります。

靴は、毎日履いて外出するので、自分に合った靴選び、正しく履く習慣を身につけましょう。

【参考文献】

中本祐輔:足部疾患に対する靴と装具療法の基礎知識2019年17巻1号P.1~6

落合達宏:靴と足の傷害 靴の選び方と小児靴の最近の知見

関節外科 2012:31(1);P10‐17

理学療法 Vol.37 No.7 2020

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