スポーツ時に損傷することがある前十字靭帯損傷とは?
- 2023.01.20
こんにちは。
東京都足立区竹の塚にあるわしざわ整形外科リハビリテーション科、理学療法士の宮本と金山です。
今回は、スポーツ時の怪我で損傷することがある【前十字靭帯】について、役割と損傷やすい動きについて紹介したいと思います。
スポーツをしている方は、一度は聞いたことがある人も多いと思いますが、前十字靭帯は膝の中深くにある重要な靭帯の1つです。
そもそも、靭帯とは関節を動きすぎないように制御する役割があり、骨と骨の間に付着します。前十字靭帯は大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にあります(図11))。そのため、膝を横から見ると大腿骨が後ろ、脛骨が前に動くのを制動してくれます(図2)。
とても頑丈な靭帯ですが、スポーツ中の事故(バスケットボール、サッカーなどの着地動作)で膝に強い力が加わることにより損傷したり、断裂してしまう恐れがあります。
また、スポーツでの膝関節靭帯損傷のほぼ半分は前十字靭帯損傷と言われ、米国では年間10万件以上発生していると言われており、非常に受傷しやすい靭帯の1つです。1)
今回は、前十字靭帯損傷について、簡単ではありますが紹介させて頂きました。スポーツをしている選手達が、安心かつ安全にスポーツを楽しむため、少しでも参考になればと思います。
また前十字靭帯を損傷しないように日頃からストレッチや筋力強化をすることが、とても大事になるかと思います。次回は、前十字靭帯損傷を予防するためのトレーニング方法をご紹介したいと思います!
【参考文献】
1) 坂井建雄ら:プロメテウス解剖学アトラス解剖学総論/運動器系第2版
2) 長妻香織ら:膝前十字靭帯(ACL)損傷理学療法診療ガイドライン.理学療法 第42巻第7号604~613項(2005年)
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