膝の痛み:O脚の筋力トレーニングについて
- 2021.10.29
こんにちは。
足立区竹の塚にあるわしざわ整形外科スポーツ整形外科リハビリテーション科、理学療法士の木谷とアスレティックトレーナーの菅原です。
今回は、前回の記事で紹介させて頂いた膝の O 脚に該当する方へお勧めするトレーニング方法を紹介したいと思います。
まず 1 つ目は、内側広筋のトレーニングです。内側広筋とは太ももの前にある筋肉の内側
に付着する筋肉です。また、膝が O 脚の方は、外側の筋肉が硬くなり膝のお皿が外側に引
っ張られることで膝への負担が増強します。内側広筋は、外側に引っ張られるお皿を内側に
引っ張る作用があり、膝の安定性や保護に関与する最も重要な筋肉です。しかし、内側広筋
は太ももの筋肉の中で最も筋力が落ちやすく、筋力がつきにくいと言われています。
このため、まずはこの内側広筋を鍛えて膝への負担を軽減していきましょう!
~内側広筋トレーニング方法【クアドセッティング】~
★クアドセッティング時の注意点★
・体を後ろに傾けない。
・膝の内側に力を入れることを意識する。
・膝が伸びきらない方はクッションやタオルを高めに設置する。
・痛みのない範囲で行う。
★プラスαの筋力トレーニングとして★
・太もも内側にボールやクッションを挟み、太ももを内側に寄せながら行います。
・立位で太ももの内側にボールやクッションを挟むように力を入れます。この時に、痛みがある膝の足裏の内側半分に折り畳んだタオルを入れ、膝を伸ばすとより効果的です。
以上の運動を、痛みがない範囲で行いましょう。日々コツコツ行うことで、痛みの出ない生活が送れるようになると思います。
【参考文献】
今屋 健:膝関節運動療法の臨床技術 p118-122
Smillie IS: The quadriceps in relation to recovery from injuries of the knee-joint.
Physiotherapy 1949; 35: 53-57
Fox TA:Dysplasia of the quadriceps mechanism ; Hypoplasia of the vastus medialis
muscle as related to the hypermobile patella syndrome. Surg Clin North Am 1975;
55: 199-265
矢形 幸久:内側広筋優位の大腿四頭筋強化訓練に関する研究.リハビリテーション医学
1998;35:556-56
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